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https://www.sankei.com/article/20251109-GQLR3L7TTNCILJ26T3F45GAASM
記事の要約
令和8年度入試では、
年内に合格が決まる「年内入試」(総合型・学校推薦型選抜)が佳境を迎えており、
入学者の過半数を占めるまでに拡大している。
総合型選抜は過去25年で急増し、
特に私立大学では全体の約6割が年内合格となっている。
背景には、少子化により大学が早期に合格者を確保したい思惑と、
受験生が早く進路を決めたいニーズの一致がある。
一方で、学力不足の懸念から、
文科省は2024年に年内入試でも学力試験を認める方針を打ち出した。
東洋大学の「基礎学力テスト型」などが契機となり、
今後は東日本を中心に学力試験を導入する大学が増える見込みである。
年内入試の拡大により、一般選抜を中止する大学も現れ、
学力試験中心の入試の存在感が低下している。
ただし、
国立大学では年内入試の割合は依然2割にとどまり、今後どこまで広がるかが注目されている。
大学入試のプロはこう考える!
「推薦入試や総合型選抜による年内入試が増加している」
というニュースはここ最近毎年のように出ています。
確かに私自信が大学受験生だった時と比較しても、
年内で合格を勝ち取る生徒は間違いなく増えています。
とはいえ、それが、
「一般入試のみで勝負する生徒にとって不利か」と言われると
そうではないとも思います。
記事の中でも少し触れられていますが、
年内入試で学力試験が課されなかった学生の、
入学後の成績は度々話題になっています。
乱暴な言い方をしてしまうと、
受験勉強をそこまでやっていなかったため、基礎学力が付いておらず、
大学の学問に対応できない
ということが起こっていました。
それを受けて、年内入試でも学力を測る指標を入れよう、
という動きが強まっています。
そのようなこともあり、
難関大学(特に国公立)については一般入試での入学者もまだまだ多いです。
最後まで受験勉強を乗り切った生徒に来てほしい、
ということもあるのでしょう。
年内入試の入学者の割合が増える背景には、
大学側が学生を早めに確保したい、という思惑もあります。
特に私立大学は学生が来てくれないと経営が一気に苦しくなります。
一般入試は合格しても入学しない確率の方が高いですから、
年内で入学者を確保しておくことは重要なことです。
つまり、難関大学のような、
少子化が進行しても定員割れを起こさないような大学は
積極的に年内入試に踏み切るメリットは少ないように感じます。
しばらくは学力試験重視は続くでしょう。
「より上位の大学に行きたい!」という志がある生徒にとっては、
一般入試に専念するということは
決して悪い話ではありません。
年内入試での合格者の割合の方が高いという数字は、
あくまで全体の話です。
アナタが志望している大学ではそうではないかもしれません。
とはいえ、今は併願OKの年内入試も増えています。
早期段階で合格を一つ確保しておくことは、
どの学力帯の生徒にとっても大きな安心材料になります。
「年内入試はダメ」と一括りにするのではなく、
様々な情報を集めてベストな受験計画を作成しましょう。

