津駅西口から徒歩2分、ナセバ進学予備校です。
夏明けから高校入試に向けた模試が増え、何回か受験した人も多いはずです。
模試によっては思うような結果や判定が出ない時があり、
そんな時は落ち込んでしまうこともあるでしょう。
今回は、模試の結果が良くなかった時、
なかなか模試の成績が上がらない時の対処法を、
高校受験生を対象にお伝えします!
模試の問題は難しい!?
ナセバで採択している、「三重ぜんけん模試」と実際の公立高校入試の平均点を比較してみました。
試験名 | 国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | 5科合計 |
三重ぜんけん模試題2回(2024/9 実施) | 25.8 | 16.1 | 23.7 | 23.6 | 22.9 | 111.9 |
令和6年度 三重県公立高校入試 | 37.4 | 26.3 | 26.5 | 32.2 | 32.4 | 154.8 |
令和5年度 三重県公立高校入試 | 36.3 | 27.2 | 27.6 | 29.9 | 29.8 | 150.8 |
令和4年度 三重県公立高校入試 | 35.0 | 27.5 | 32.8 | 28.7 | 32.3 | 156.3 |
模試と実際の公立入試では実施した時期が異なる、
ということもありますが、
それを差し引いても平均点に大きく差があることが分かると思います。
つまり、
模試は公立入試本番よりも難しく作成してあるのです。
そのため、模試で目標点数が取れなかったから
志望校を変えた方がいいのではないか、と断定しなくても大丈夫です。
それよりも重要なのは、
取れるべきところで点数を落としてしまっていないか
を確認することです。
模試の点数や判定が悪かった時にやるべきこと
解き直しをする
まず、結果に関わらず、
必ず模試の解き直し、見直しを行いましょう。
その際は時間制限を設けず、納得するまで行いましょう。
本番では解けなかったが、
解き直しで解けた問題に関しては、
その原因を具体的に考えましょう。
その問題、単元は、
分かっているけど点数に結びつかない部分です。
「分かっている」わけなので、対策をすれば最も早く点数に結びつきます。
分析を丁寧に行えば、その分対策も効果的になります。
大きく分けて
・ケアレスミス
・時間が足りなかった
・曖昧に暗記していた
・解法のポイントに気づけなかった
の4点が要因になると思います。
ケアレスミスを減らす
ケアレスミスを減らすためには、
ミスの内容を具体的に探ることが重要です。
・どこでケアレスミスをしてしまっているのか
・そのミスがなぜ起こってしまったのか
・本当にケアレスミスなのか※
などを考えましょう。
※
ケアレスミスだと思っていたが、
実は知識不足だった、ということがよくあります。
用語や公式を暗記できておらず、間違えたのはケアレスミスではありません。
単純に暗記不足です。
正しい原因分析を行うことが、
成績アップに向けた大事なステップです。
この分析をしたからといって
次は同じミスをしなくなる、ということはありません。
ですが、どんなケアレスミスをしてしまったのか、
ということを毎回確認することで、
似たような問題が出た時に注意することができます。
それの繰り返しでケアレスミスは減っていきます。
制限時間内に解き切るための戦略を立てる
時間が足りず解き切れなかった場合、
①大問ごとの解く時間をあらかじめ決める
②一問にかける時間を短縮する
という2つのアプローチがあります。
①大問ごとの解く時間を決める
こちらは全ての問題に対して、必要な解答時間を確保することを目的としています。
大問1は5分、大問2は10分…というように、
模試や入試を受ける前に大問ごとの時間を設定しておきましょう。
また、この時間はぶっつけ本番で決めるのではなく、
普段の勉強から考えておき、
「この大問は何分あったら解ける」ということを把握する必要があります。
テスト本番で予想外に苦戦してしまった場合も、
設定した時間になったら途中でも次の大問に行き、
まずは全てを解き切ることを優先します。
もし設定時間より早く終わった大問があれば、最後に行う
と進めます。
こうすることで、
問題の最後の方にある、確実に取りたい問題についても焦らずに取り組みやすくなります。
②一問にかける時間を短縮する
公式を覚えていない
用語を覚えていないというようなことが原因で時間がかかっている場合はすぐに解決できますが、
応用問題を解く時間を短縮する、というのは一朝一夕でできることではありません。
応用問題を素早く解けるようにするためには、
応用問題のタイプごとの解法をパターン化する必要があります。
それには過去問や高校入試向けの問題をたくさん解かなくてはならないため、
多くの時間がかかります。
解決に時間がかかる、ということを認識し、
じっくり腰を据えて数多くの問題に取り組み、
解法を習得しましょう。
それを繰り返していくうちに、
少しずつ解くスピードも速くなっていきます。
曖昧に暗記していることを無くす
模試を受けたことにより、
曖昧に暗記していること、忘れてしまっていることが浮き彫りになったら、
確実にその場で覚える努力をしましょう。
「何となく覚えられているからOK」
「2分の1の確率で当たるからOK」
というような曖昧な覚え方ではダメです。
確実に覚えましょう。
ここで覚えなおしても、また忘れてしまうかもしれません。
そうなったらもう一度覚えなおすだけです。
解法のポイントに気づけるようになる
これについては、上記と同じようなことの繰り返しになってしまいますが、
多くの問題を解くことしかありません。
今は、ネットで探すと全国の公立高校入試の過去問が出てきます。
解答もあるので、それを解いてもいいでしょう。
(ただし、解説がないので、分からない問題は塾や学校の先生に質問する必要があります)
また、
高校入試 実力突破などの高校入試に向けた問題集を解いても良いでしょう。
とにかく、問題を多く解き、
間違えた問題は2度と間違えない様に復習し、
解き方を説明できるようにしましょう。
その繰り返しで、応用問題であろうと解ける問題が増えていきます。
模試の結果や判定が悪いとしても、簡単に諦めないこと
模試で合否が決まるわけではありません。
模試はあくまで過程です。
たとえ結果が悪かったとしても
その結果を受け止め、今後の勉強に生かすことができれば、
合格圏まで成績を伸ばすことは可能です。
一番良くないことは、
模試を受けて判定や結果だけ気にして何もしない、
ということです。
これではせっかく休日を潰して受けた模試の意味が
限りなくゼロになってしまいます。
模試をうまく活用して、
成績アップに存分に役立てましょう!