積み重ねの科目であり、一度苦手になってしまうと
取り戻すのがなかなか難しい数学。
なんとかしようと頑張ってみるものの、難しい問題が出てくると挫折してしまう…。
そんな経験、数学が苦手な人なら何度も経験していませんか?
かくいう私も、
高校の時は苦手科目でしたが、いろいろな努力を重ねて
最終的には得意科目にすることができました。
そんな経験と、学習塾業界で10年以上働いてきて培ったノウハウを
今回は皆さんにお伝えします!
【この記事で得られるメリット】
・数学の勉強の仕方が分かる
・数学を学ぶ上で大事なことが分かる
・数学を得意科目にした方法を知ることができる
そもそもなぜ数学が苦手になってしまうのか
学習塾の現場で指導をしていて、数学嫌いな生徒を多く見てきました。
そんな生徒に、
「いつから数学苦手なの?」と聞くと、
多くの生徒が
「小学生の算数から嫌いだった」と言います。
小学5年生頃に習う、
「速さ・道のり・時間」や「割合の計算」で苦手になる人が大多数です。
そのあたりから急に用語や公式がややこしくなって、
つまずいてしまう人が多いんですね。
※まあ確かに、小5がいきなり
「50%と0.5は同じだぞ」と言われても、「???」になりそうです。
一度苦手意識がついてしまうと、
なんとなく授業が難しく感じられて理解できなくなり、
そうすると勉強する気にならず、
そしてもっと苦手になる…。
という負のスパイラルにハマっている人が多いのが数学の特徴です。
ただ、逆に考えると、
苦手だと感じたその時に対策を始めることができたら、
意外とその後もすんなりと理解できることもあります。
数学は、
一つの単元が分からないと別の単元も分からなくなる
とよく言われますが、
裏を返すと
一つができると連鎖的にほかの単元もできるようになる可能性がある科目です。
また、「ほかの単元と繋がっている」と言っても、
全ての単元と繋がっているわけではありません。
今勉強している単元と繋がっているところのみ理解できれば良いだけです。
こういった学習系統図を見て勉強すると効率的に進むかもしれません。
数学の勉強法
いよいよ本題です。
5段階に分けて書いていきます。
その1 公式・定義・定理は必ず暗記する
「そんなことか…」と思う人もいるかもしれませんが、
数学が苦手な人は意外とここが抜けています。
・2次方程式の解の公式はすぐ言えますか?
・平行四辺形になるための条件は?
・比例定数の出し方は?
・a3+b3と(a+b)3の展開の公式は?
・平方完成はすぐできますか?
・三角日の相互関係の式は?
こういった基礎的なことが抜けていた場合は暗記してください。
特に今習っている、勉強している単元は必ず覚えましょう。
もちろん、自分で公式が導出できるのであれば良いのですが、
苦手な人は覚えてしまった方が早いことが多いです。
ただ丸暗記するだけではなく、
いったい何を求める公式なのか
公式中のaやbなどの文字は何を表しているのか
など、その公式が持つ意味までしっかり理解するようにしましょう。
それを踏まえて、計算問題や公式を当てはめる基礎問題に取り組みましょう。
ここを疎かにせず、100%できる様になるまで繰り返し行いましょう。
その2 教科書の例題を自分で解けるようにする
教科書には例題が必ず載っています。
まずはその例題の解き方を見て、必要であれば写しましょう。
その後、同じ手順で解けるか、
教科書の解法を隠し、ノートに解いてチェックしましょう。
解法が載っていない場合は、
・学校の授業で扱った際の授業ノートを確認する
・教科書ガイドを活用する
・先生や友達に聞く
などしましょう。
答え合わせせずに問題だけ解くことは意味がありません。
その3 学校教材に載っている問題を解く
教科書の例題が解けるようになったら、
学校から配布された問題集を解いていきましょう。
学校の問題集には難易度が高い問題も混じっています。
分からない問題が出てきたら必ず解説をしっかりと読み、
そのままにしないようにしましょう。
その問題にはチェックを付けておくと、
後から見返したときに優先的に復習できて勉強の効率が上がります。
教科書の例題を解くときもそうですが、
数学の問題は必ず途中式を書いて解き、
美しいノート作りをしましょう。
「美しいノートづくり」とは
・イコール(=)は縦に揃えて書く
・数式は横ではなく縦に繋げる
・図は大きく書く
他にも細かいことは色々ありますが、
最低限この3つは行いましょう。
その4 持っているほかのテキストの同じ分野の問題を解く
もし学校の教材以外に、
塾で配布されたテキストや自分で用意した問題集があれば、
それも活用してみましょう。
繰り返し同じような問題を解くことで、記憶はより定着します。
同じような問題を全部解くのが面倒!
という人は、
問題を見て最初に行う計算が思いつき、それが合っていたら
その問題は解かなくてOKです。
その5 (応用編)誰かに問題の解説をする/ひとり模擬授業をする
最後に応用編です。
ここまでできれば恐らくその単元はマスターできます。
人に説明するとより定着します。
説明するためには、
なぜその計算をするのか、ということを言語化する必要があるからです。
その作業をすると、
理解できている部分はより深めることができ、
理解しきれていないところが浮き彫りになります。
頭が良い人は友達に勉強を教えていますが、
それによって教えている側も勉強になっているのです。
人に説明するのは恥ずかしい…
という人は、
誰かに教えるという想定で一人で説明する、でもOKです。
ここで重要なのは、
頭の中で行うのではなく、必ず声に出して行う
ということです。
声に出すことでより思考が整理されます。
頭の中だけだと言語化できなくてもごまかしてしまうので効果が薄れます。
また、紙に書きながら説明するのも非常に有効です。
そこまでやったら確実にその分野が得意になります。
この方法は非常におススメです。
※私もよくやってました。一人で。
数学を得意にするために大事なこと
これは、
定期テストで点数を取ること
です。
当たり前のことを言っていますが、
数学は特にこれが重要です。
定期テストに関して言うと、
数学は他の科目よりも勉強量が点数に反映されやすい科目です。
一度頑張って点数を取ることができると、
もちろんテンションが上がります。
また、
なんとなく、数学ができると頭よく思えませんか?
この感覚が大事です。
人は、
自分が思う自分に合う行動をとる生き物です。
つまり、自分のことを頭が良いと思っている人は、
無意識に頭が良い人の行動をします。
要は、人より勉強に対して努力する、ということですね。
そうなると、他の科目にもいい影響が出てきます。
数学と同じようにいい点数とれるよう頑張れます。
したがって、
数学でいい点数を取ることは、
非常に重要なことなのです。
最後に
【まとめ】
・数学は苦手克服を早めに行えればその先もずっと得意科目になる可能性あり!
・まずは暗記をする。応用問題は基礎の積み重ねでできている
・数学を得意にするには、まずは定期テストで点数を取る
数学は苦手意識がかなり根深い人もいますが、
実はほかの科目と比べると非常に対策はしやすい科目です。
最初はしんどいかもしれないが、
根気強く勉強することで必ずできる様になります。
そもそも、
苦手なことを克服するのはとてもシンドイこと。
それに立ち向かうこと、
そして乗り越えることは受験だけではなく全てに役立ちます。
きっと君は乗り越えたいからこの記事を読んでくれているはず。
その気持ちがあれば十分!あとはやるだけ!
数学が得点源になりますように!
祈ってます