覚えることも多く、成果が出るまで時間がかかるので
苦手だけど敬遠してしまう人が多い科目である英語。
これを何とかしたいと考えている人もいると思います。
今回は、学習塾での指導歴が10年以上の私が、
中学生・高校生向けの英語の点数の上げ方をお伝えします!
【この記事で得られるメリット】
・英語の成績が上がる勉強方法が分かる
・英語の点数の上げ方が分かる
・英語が得意科目になる
英語の学習で大事にしてほしいこと
まず、英語を勉強するうえで大事にしてほしいことを伝えます。
それは、
ここに書いてあることを全部やらないと、英語の点数は上がらない、
ということです。
英語は、勉強し続けていると急にできるようになる科目です。
伸びるまでは、成長した実感がなかなか得られないことも多く、
それが挫折しやすい原因でもあります。
もし点数が上がらなくても、
自分が積み重ねてきた勉強を信じて継続し続けましょう。
どんな勉強法も、継続しないことには意味がありません。
英語の学習の順番
英語には学習する順番があります。
単語の暗記は英語の勉強の最重要事項です。
ここを疎かにしてしまう人は英語ができるようにはなりません。
未来形だったら「be going to~」「will」とか
受け身だったら「be動詞+過去分詞」などの
ルールをしっかりと理解しましょう。
「~に〇〇を与える」だったら「give 人 物」か「give 物 to 人」
「~したい」だったら「want to~」などの塊を覚えましょう
ここまでやってやっと得点に結びつきやすい長文や英作文です。
じっくりと取り組みましょう。
一つ一つを完璧にする必要はないですが、
単語を覚えていないのに、長文や英作文に取り組んでも効果が薄いです。
自分が今どこでつまずいているのかを考えて、
それに応じた勉強をしましょう。
次からは一つ一つのステップの勉強の仕方を
詳しく解説します。
STEP1:英単語の暗記の仕方
英単語の暗記で重要なことは、
量と頻度です。
例えば、1週間で50個の単語を覚えたいと思ったときは、
その50個の単語を毎日3回見るようにしましょう。
そうすると、7日×3回=21回見ることになります。
21回も見たらかなり覚えられると思いませんか?
毎日3回も見るなんて大変…
そう思っている人もいると思います。
確かに大変なのですが、少しでも楽にするために2つのコツをお伝えします!
毎日継続するコツその①
1日に取り組む時間を少なくする。
単語の暗記に苦戦している人は、
時間をかけてじっくりと単語練習したのにあまり覚えていない…。
という経験は1回はしたことがあるのではないでしょうか。
実は、一生懸命覚えようと思って、
一つの単語をじっくり見ても暗記には影響ありません。
それよりも、少ない時間で何回も見ること
が大事なのです。
一つの単語を見る時間を5秒くらいにすると、
50単語だと1週250秒=約4分で終わります。
これを3周してもたった12分です。
1日12分だけなら頑張れそうではないでしょうか?
毎日継続するコツその②
取り組むタイミングを決める
「家から帰ったらすぐ」
「お風呂から出た後」
「歯磨きの後」・・・
など、取り組むタイミングを決めることです。
ポイントは、
「毎日行うことの後にする」です。
「前」にしてしまうと、イレギュラーなことが起きたときに習慣が途切れてしまいがちです。
「夜ごはんの前」と決めたとしても、いつもより早い時間にご飯が用意されると、
なんとなく英単語のやる気が出ず、結局やらない、ということになります。
また、覚える際は、
書いたり、声に出して読んだり、
正しい発音を聞いたりすることは非常に重要です。
ただ、本当に英語が苦手な生徒はまずは見ることから始めましょう。
最初はスペルなどを覚えきれないかもしれませんが、
何回も繰り返していくうちに覚えられるようになります。
継続ができるようになってから、
もっと定着できるようにするために「見る」以外の暗記方法を行いましょう。
STEP2:英文法の勉強の仕方
「英文法」とは、
現在形、過去形、未来形、受け身、比較級など、名前がついているルールのことです。
ここで大事なことは、
日本語訳と英語の文法で表現できることをリンクさせる
ことです。
どういうこと???
例えば、
「私は毎日学校に行きます。」という日本語が出たときに
「これは普段の習慣を表している文だから現在形だな」となることです。
比較なら「~の方が…」
未来形なら「~するでしょう」
進行形なら「~しています」
など、それぞれの文法で表せる日本語をしっかりと理解しましょう。
これをできるようにするためには、
普段の勉強から意識することです。
なんとなく学校の問題集を解いたり、
「今は過去形だからとりあえず”ed”を付けとけばいいか」
という解き方をしている人は要注意です。
「この表現をする必要があるからこの文法なんだな」と
しっかり確認しながら問題を解く癖を付けましょう。
STEP3:構文を暗記する
そもそも「構文」って何?
という人もいると思います。
「構文」とは、
決まった表現をするための単語のセット
です。
例えば、
「~したい」という表現は「want to~」という単語のセットで表せます。
こういったものが構文です。
構文は教科書の下の方に多く出てきます。
上で書いた文法もありますが、中学生の教科書の場合は構文が書いてあることが多いです。
こういったものをしっかり覚えましょう。
また、これを使いこなすには文法の知識や単語の知識が必要なこともあります。
丸暗記だけではなく、結びつけて覚えられると記憶の定着がしやすくなります。
一番覚えやすいのは、
覚えたい構文を使って実際に英語の文章を作ってみることですが、
苦手な人にとってはちょっと難しいかもしれません。
次のステップにある、英作文の練習をするとより構文は覚えやすくなります。
STEP4:英語長文や英作文の解き方・コツを知る
長文と英作文は、まさにこれまでの知識の応用です。
長文では、もちろん単語力が無いと読むことができません。
また、単語だけではなく、文法や構文も長文の内容をより理解するための手段です。
長文問題を解けるようにするために、
普段の勉強の時から、
知らない単語や文法、構文はチェックするようにしましょう。
そのために英語の長文と日本語訳をしっかり照らし合わせて、
「なんでこの日本語訳になるんだろう?」と疑問を持った部分は必ず解決しましょう。
普段の勉強としての英語長文問題は、
問題ごとの〇×よりも、文章が読めたかが重要です。
極端な話、文章が全てわかったら、後は簡単な国語の問題と同じだからです。
英作文については、
必ず添削をしてもらうようにしましょう。
自分では良いと思っている表現が、実は問題に適していないということは多くあります。
英作文問題では、
「この表現を使ってね」という、出題者の意図があります。
それを読み解き、正解するためには、
・自分の知っている表現を増やすこと
・「この日本語はこういう表現でも良いのか」という引き出しを増やすこと
が大事です。
英語長文も英作文も安定して点数を取れるようにするためには
たくさん問題を解く必要があります。
何回も間違えて、抜けている知識を覚えなおして、また解いて…
という地道な作業を繰り返し行いましょう。
最後に:英語の勉強で大事なこと
【ここまでのまとめ】
・英語の成績を伸ばすには時間がかかる!諦めずに取り組み続けよう!
・英語の学習に順序がある!いきなり長文や英作文に取り組まないようにしよう!
・それぞれのステップに応じた勉強をして、着実に実力を付けよう!
最後に、英語の勉強をする上で大事なことをお伝えします。
英語は暗記が重要な科目で、
「私は暗記ができないから英語もできない」という人がいますが、
暗記ができない人間はいません。
覚えることによって時間に差があるだけです。
この記事を読んでくれている人にも、
勉強以外に好きなことや興味があることがあるはずです。
それに関することならどんどん覚えられるのはないでしょうか?
私が今まで指導してきた生徒の中にも、「暗記ができません!」と言いながら、
・好きなアイドルの情報を細かく覚えている
・ポケモンの種族値を何匹も丸暗記している
・好きなアニメのセリフやシチュエーションを再現できるまで暗記している
こんな生徒がたくさんいました。
断言します。
皆さんに暗記力はあります。
自信を持ってください。
この記事を書いている私より、頭が柔らかいので覚えも早いハズです。
そう思って、繰り返し勉強してみてください。
気づいたら、苦手だったハズの英語が得意科目になっています。
皆さんが、
英語を得点源にすることができるよう祈っています!
頑張ってください!